HSPの情報を見ていると、「HSPだから○○はしないで」「HSPには○○が向いていない」などの、いわゆるネガティブ回避型の情報をよく見かけます。
もちろん需要があるから、そうした情報が広がりやすいのかもしれません。
確かに、【傾向】として間違っていないんだろうし、多くのHSPに当てはまることかもしれない。
ただ、HSPを理由に選択肢を消してしまうのは、それはそれでもったいないな…とも思っていて。
【HSPという気質を含めた自分】が一番大事だよ…!ということを伝えたくて、今回の記事を書きました。
※何か特定の情報や人を指していることではないので、「こんな考え方もあるんだな~」と捉えて頂ければ幸いです。HSPの情報が増えている現状は、個人的にとっても嬉しいです。
1人ひとり個性や特性は違うよ
HSPそのものは先天的な気質であり、定義されている特徴は以下の通りです。
- 物事を深く処理する
- 刺激を受けやすい
- 共感力が高い
- 感受性が強い
この4つすべてに当てはまるのが、HSPとされています。
ただ、HSPであっても、その度合いや感受性の強さや対象などは本当に人それぞれ。
HSPの大多数がそうである、という【傾向】を割り出すことはできても、あなた自身がそうである、とは限りませんよね。
HSPの認知度が広まり、情報も爆発的に増えていますが、その中で「HSPだから○○」「HSPは〇〇が苦手」など、HSPを一括りにしている情報も増えているような気がします。
でも、HSPはあくまでも気質であり、その人の個性とはまた別のもの。
もちろん被ることはありますが、HSPの枠に囚われすぎてしまうと、かえって生きづらくなるのでは…とわたしは思うのです。

HSPには○○、で選択肢を狭めないで欲しい…
わたしはHSPという気質に出会い、「自分のしんどさはコレだったのか…!」と腑に落ちたとき、それはもう救われたような気持ちになりました。
血眼になってHSPに関する情報を集めていたころ、自分やその周辺の感覚値だけで「HSPだからこうなんだ」と、ある意味こじつけをしていたように思います。
でも、理解を深めてわかったことは、実際はHSPだからと言って、みんなが同じことで悩み、同じことで傷つき、同じことで幸せを感じるかといえばそうではなかった。
HSPだろうと、そうでなかろうと、【個性】と【価値観】は人それぞれなんです。
情報は、極端な言い切りをしてしまった方が、受け手にインパクトを与えられるという理由で、戦略として極端な表現を使われることが多いです。
また、ネガティブな情報の方が届きやすい、という側面もあります。
HSPには、慎重な方も多いと思います。
慎重ということは、「リスクを避けたい」という気持ちも強くなります。
【傾向】を頭に入れておくことも大切だと思いますが、あなた自身の可能性を「HSPだから」という理由で狭めてしまうのはあまりにもったいないと思うのです。
HSPの気質とともに自分を生きる
HSPは、良くも悪くも「影響を受けやすい」気質です。
心の吸収性が良いだけに、偏った情報も正面から受け止めてしまいすぎる人も多いのでは…と思います。
この気質は、自分の中でも大事な部分であることには変わりないけど、経験から形成してきた【個性】が加わってこそのあなたです。
もちろん人の経験談は参考になるし、事前に情報を集めることは大切だと思います。
ただ、HSPを軸にするのではなく、自分自身の気持ちや価値観を大切にしてくださいね。