わたしは動物(というか生き物全般)が大好きです。
「あの時動物がそばにいなかったら・・」もしかしたら生きることを諦めてしまったかもしれないな、と思い返すとちょっと怖いなと思うことさえあります。
動物に救われたという気持ちが強いので、自分が関わることが出来る一つでも多くの命を幸せにしたいと思っているんですが、今一番そばにいる動物は、紛れもなく愛犬のティーさんです。
本当に幸せでいてほしいし、最期を見届けることが、わたしが愛犬に出来る最後の愛情だと思っています。
動物を始めとした生き物の生態が大好きな【生き物バカ】なわたしですが、動物に対しての想いと、共に暮らすことへの強い気持ちがあります。
動物たちから学んだこと、動物と暮らす中で大切にしていること、今感じていることを残したいと思います。
愛玩動物・産業動物・野生動物・・すべて同じ命
「動物が好き」と言うと「優しい」「愛情深い」という印象を持たれることも多いかもしれませんが、わたしの言う「動物が好き」はちょっと変わっているのかもしれません。
ペットと呼ばれる愛玩動物はもちろん、牛・豚・鶏など食品として扱われる産業動物、日々生きるか死ぬかの闘いを繰り広げる野生動物、すべてひっくるめて動物が好きです。
一見残酷と思われるような弱肉強食の世界も含め、「生きる」「子孫を残す」ことに特化して進化した生き物の様が、とにかく美しいと思うんですよね。
頭脳が発達し、理性で生きる人間とは決定的に違うという意味でも、非常に興味深い存在なんです。
自分の生活も、たくさんの動物の命の犠牲のもとで成り立っているなあと思うし、そうした意味でも動物はなくてはならない存在で。
自分が大切にできる命は大切にしたい、幸せにしたいと思っています。
動物と暮らすこと
これまでわたしはたくさんの動物と生きてきました。
家族として一緒に暮らしてきた動物たち、高校・専門も動物関係だったので、その間に関わった動物たちも本当にたくさんいて、同じ分だけの別れも経験しました。
これまでと同じように、これからの人生も動物と関わり続けていたいし、可能であればずっと家族の中に動物の存在も居てほしいな、と思っています。
別れは悲しく、辛い。
でも、やっぱり動物と暮らすことは素晴らしいなと思うのです。
後悔しない最期なんてない
わたしに、身近な「死」を教えてくれたのも動物たちでした。
でも、何度経験しても別れに慣れることはありません。
どんなに大切にしていたとしても、最期は絶対後悔すると思うんです。
・いい飼い主になれなかった
・あの子は幸せだったんだろうか
・もっと抱っこしてあげればよかった
・もっと一緒にいてあげればよかった
・自分にできることがもっとあったんじゃないか
・なんでもっと早く気づいてあげられなかったのか
「命あるもの、いずれ終わりがくるんだな」と子どもの頃から「死」というものを感じていて、悲しみとは別に、「自分もいつかは死ぬんだな」とよく考えていたのを覚えています。
わたしに何かあっても、幸せに生きてほしい
最初から別れのことを考えているわけではないけど、最期を見届けられることは、ある意味幸せなことだと思っています。
その最期はいつになるかわからないし、その時一緒にいてあげられるかもわからないんです。
そして、自分にいつ何があるかもわからないと思っていて。
現在、愛犬共々健康に暮らしていますが、東日本大震災を経験していることもあり、いつ、何が起こって命が終わるかなんてわからないと思っています。
愛犬も、わたしも。
あまり悪い想像はしたくありませんが、わたしが先立つことがあっても、愛犬には愛犬が生きられる最後のときまで、そのまま幸せに生きていて欲しいなと思います。
愛犬はわたしに一番懐いていると思っていますが(というか思いたい←)わたしに限らず、基本的に人間=可愛がってもらえるもの、と思っているようなので、そうした面ではあまり心配していません。
法的には人の管理下に置かれる動物は「所有物」としてみなされますが、わたしにとって一緒に暮らす動物は家族であり、仲間であり、尊重されるべきいち動物。
だから、犬は犬で人間ではない、とも思っていて。
わたしの手で幸せにしたい、という気持ちは当然ありますが、わたしがいなくなったとしても幸せであって欲しいと願っています。
何が起こるかはわからない。
だからわたしにできる今この瞬間を大切にしたいと思っています。
動物と暮らすことはやめないと思う
「死んじゃったのがかわいそうで、もう動物は飼えない」と決めている人もいると思います。
わたしもそう話す人にたくさん出会ってきました。
それだけ、別れは辛いものです。。
でも、わたしは今後の人生も、動物と暮らすことはやめないだろうなと思います。
別れは本当に本当に辛いですよね。
ふとした時に涙が出てきたり、後悔の念に襲われたり。
いっそのこと旅立った動物の元へ行きたい、と思うこともあるかもしれません。
わたし自身も、すべての別れを乗り越えられたかと聞かれたら「どうだろう」と思うこともあります。
でも、別れの辛さより、ともに暮らすことがもたらす幸せの方が、わたしは圧倒的に大きいと思っているんです。
これまで一緒に暮らした動物たちにしてあげられなかったことを、今そばにいる動物にしてあげたい。
「可愛いけど、ペットいるとあんま旅行行けないしさ〜」など言われることもありますが、もちろん旅行も人生を豊かにしてくれるものではありますが、わたしにとっては動物がいない人生なんて本当に考えられないんですよね。
そのくらい、自分にとって大切なものなんです。
今日も一緒に生きようね
愛犬と暮らす日々の中で、本当にふとした時に幸せを感じていて。
じーっとこちらを見て何かを訴えているときや、話しかけると尻尾を振り返してくれるとき、ゴハンをガツガツ食べる姿や「撫でろ」と前足でちょいちょいしてくるとき。
ああ・・わたしもこの子も生きてるんだなあ・・と思うんですよね。
触れていると温かいし柔らかいし、当たり前ですが心臓も動いていますよね。
以前、一緒に暮らしていた愛犬が亡くなったとき、火葬するまで、丸一日ずっと一緒にいたことがあって。
生暖かかった身体はどんどん冷たく硬くなるし、完全に冷たくなってしまいました。
当たり前ですが、何の音も聞こえないんです。
「身体はここにあるのに、もういないんだな・・」という現実を突きつけられて、そのときも「死」についてすごく考えました。
この経験から「生きている」という当たり前なことも、わたしにとってはある意味日常でもあり、非日常でもあるなと感じていて。
だから今、愛犬がそばにいて、幸せそうな姿を見るのが、わたしにとってはとても幸せなことなんです。
動物と暮らすこと自体が、わたしの人生に於いて大きな意味があります。
動物を愛するすべての人と、人間と暮らすすべての動物が幸せであって欲しいなと思います。